自分しか知らないログインURLで機密を保守☆サーバーインストール型のクラウド会計ソフト『RUCARO』
ここ数年でユーザー数急増中のクラウド会計ソフト業界ですが、ちょっとユニークなクラウド会計サービスを紹介します。
『RUCARO(ルカロ)』というクラウド会計ソフトです。
RUCAROのコンセプト
RUCAROのコンセプトは『日本一安全なプライベート会計ソフトを作る』というモノ。
現在はRUCARO株式会社代表の武富さんという方が一人でコツコツと開発をされているようですね。
他のクラウド会計ソフトと何が違うのか?という点ですが、RUCAROはサーバーインストール型のサービスとなります。
マネーフォワードクラウドやfreeeはブラウザ立ち上げてサイトにアクセスし、ログインすれば利用可能です。
これはサービス運営元がサーバーを用意してそこにシステムを載せてユーザーが利用出来るようにしている訳です。所謂SaaS型と言われている形態。
一方、RUCAROは、ユーザーがサーバーを用意し、そこにソフトをインストールする形態。
サーバーインストール型のメリット
ユーザー側でレンタルサーバーを契約したり、自前のサーバーを用意する必要はあるのですが、『ログインURL』が第三者に知られないというメリットがあります。
近年インターネットサービスの不正ログインによる情報流出のニュースを頻繁に目にします。
最近ではLINEの不正ログインがかなり大きなニュースになっていましたが、あれはLINE側のセキュリティに問題があった訳ではなく、他のインターネットサービスのログインIDとパスワードが流出し、その情報を使って様々なサービスで第三者が片っ端からログインを試みたことで起きた事件でした。
同じIDやパスワードを使いまわしている人が多いことが浮き彫りにもなりました。
LINEはユーザー数が多いので、自然と被害も拡大してしまったというのが実情のようです。
こういった不正ログインを防ぐためにRUCAROはサーバーインストール型という形態を採用しています。
自前のドメインとサーバーで会計ソフトをインストールして運用すれば、ログインURLは自分しか知らないという体制が作れますから。
ログインURLが第三者に知られていなければ不正ログインという問題も発生しない、という訳です。
自社の会計データ等の重要機密は自らの管理下に置くのが最も安全、という考え方ですね。
インストール方法のマニュアルも完備
ユーザーが利用する際は基本的にレンタルサーバーを契約して、そこに設置する形になると思いますが、有名所のレンタルサーバーでのインストール方法がオンラインマニュアルで解説されています。
RUCAROに関しての問い合わせやサポートはすべてナレッジコミュニティという掲示板で行われます。2020年現在も機能しており、利用者の質問に対する返信が行われていますね。
サーバーインストール型のプライベートクラウド会計というコンセプトは面白いと思うので、ぜひ今後ともサービスを進化させていって欲しい存在です。サーバー関連の知識がない人でも気軽に利用できるような有料プランがあっても良いとは思いましたが。
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